【行動力 第5回】モチベーションに頼らない|行動を自動化する技術

はじめに|モチベーションは信頼できない

たくま
たくま

センパイ、モチベーションが上がらない日は、どうすればいいですか?

ヒビキ
ヒビキ

いい質問だね。でも、そもそもモチベーションに頼るのが間違いなんだ

たくま
たくま

え、モチベーションって大事じゃないんですか?!

ヒビキ
ヒビキ

もちろん大事だよ。でも、モチベーションは不安定だ。だから、モチベーションに頼らず行動できる仕組みを作る必要があるんだ

多くの人が、モチベーションが上がらないから行動できないと考える。でも、プロフェッショナルは違う。

モチベーションがあってもなくても、行動する。

今日は、モチベーションに頼らず、自動的に行動できる技術を学んでいこう。


モチベーションの真実

モチベーションは波がある

モチベーションは、感情だ。 感情は、常に変化する

朝は高くても、夜には下がる。 月曜日は高くても、金曜日には下がる。

天気、体調、出来事によって、簡単に変動する。

デューク大学の研究によれば、モチベーションの高さと実際の行動量には、ほとんど相関がないという結果が出ている。

つまり、モチベーションが高くても行動しない人もいれば、モチベーションが低くても行動する人もいる。

プロとアマの違い

アマチュア:モチベーションがあるときだけ行動する

プロフェッショナル:モチベーションに関係なく行動する

作家は、インスピレーションがなくても書く。 アスリートは、やる気がなくてもトレーニングする。 ビジネスパーソンは、気分が乗らなくても仕事をする。

プロフェッショナルは、感情に左右されない仕組みを持っている。

たくま
たくま

センパイ、でもモチベーションがないと、続けられないんじゃないですか?

ヒビキ
ヒビキ

そう思うよね。でも実は、行動することでモチベーションが生まれるんだ。順番が逆なんだよ


行動を自動化する5つの原則

原則1:決断の回数を減らす

毎日、今日やるかやらないかを決めていると、意志の力を消耗する。

バラク・オバマ元大統領は、毎日同じスーツを着ていた。 スティーブ・ジョブズも、毎日同じ服を着ていた。

なぜか?

決断の回数を減らすためだ。

コーネル大学の研究によれば、人間は1日に約35,000回の決断をしているという。そして、決断の回数が増えるほど、判断力が低下する。

これを決断疲れという。

対策: 筋トレをやるかやらないかを決めない。 朝6時になったら、自動的にやる。

決めるのは1回だけ。 毎日決めない。

原則2:アイデンティティベースの習慣

行動ベースの目標:毎日腕立て伏せをする

アイデンティティベースの目標:私は、健康的な生活を送る人間だ

スタンフォード大学の心理学者ジェームズ・クリアーの研究によれば、アイデンティティベースの習慣の方が、行動ベースの習慣より継続率が高いという結果が出ている。

なぜか?

行動ベースの目標は、外的な動機。 アイデンティティベースの目標は、内的な動機。

私は筋トレをする人間だ。 私は本を読む人間だ。 私は早起きする人間だ。

このように、自分のアイデンティティとして定義すると、行動が自然になる。

原則3:実装意図(Implementation Intention)

いつ、どこで、何をするかを具体的に決める。

これを実装意図という。

ニューヨーク大学の心理学者ピーター・ゴルウィッツァーの研究によれば、実装意図を持つ人は、持たない人に比べて目標達成率が2〜3倍高いという結果が出ている。

悪い計画: 今週筋トレする

良い計画: 月・水・金の朝6時に、リビングで、腕立て伏せ20回、スクワット20回、プランク1分をする

具体的であればあるほど、実行率が上がる。

行動を自動化するには、科学的に証明された習慣化の技術を学ぶことが効果的だ。習慣化や行動科学の専門書を読めば、モチベーションに頼らず続けられる仕組みを作れる。

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原則4:環境が行動を決める

意志の力ではなく、環境で行動をコントロールする。

マサチューセッツ工科大学の研究によれば、人間の行動の約90%は環境によって決まるという結果が出ている。

例: 冷蔵庫に健康的な食材しかなければ、健康的な食事をする。 リビングにダンベルがあれば、筋トレをする。 スマホが別の部屋にあれば、読書をする。

環境を整えることで、意志の力を使わずに行動できる。

やりたい行動を簡単にする環境:

  • トレーニングウェアを枕元に置く
  • 本をソファに置く
  • 水筒をデスクに置く

やりたくない行動を難しくする環境:

  • お菓子を買わない
  • SNSアプリを削除する
  • テレビのリモコンを別の部屋に置く

自宅でトレーニングを自動化するなら、器具を常に目につく場所に配置し、すぐに使える状態にしておくことが重要だ。準備の手間がゼロになれば、行動のハードルが劇的に下がる。

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原則5:システムを作る

目標ではなく、システムを作る。

目標: 3ヶ月で体脂肪率を5%減らす

システム: 毎週月・水・金の朝6時に筋トレ 毎日タンパク質を体重×2g摂取 毎晩11時に就寝

目標は、結果。 システムは、プロセス。

システムを作れば、モチベーションに関係なく行動できる。


行動を自動化するための環境設計

レベル1:視覚的トリガー

やりたい行動に関連するものを、目につく場所に置く。

  • トレーニングウェアを椅子に掛ける
  • 本をテーブルに置く
  • 水筒をデスクに置く

見えれば、思い出す。 思い出せば、行動する。

レベル2:準備の最小化

行動を始めるまでの準備を、限りなくゼロにする。

悪い環境: 筋トレをするために、ウェアを探して、器具を出して、場所を作る

良い環境: ウェアは着たまま。器具は出しっぱなし。場所は確保済み。

準備が必要なほど、行動のハードルが上がる。

レベル3:摩擦の追加

やりたくない行動に、摩擦を加える。

例:SNSを減らしたい

  • アプリを削除する(摩擦1)
  • ログアウトしておく(摩擦2)
  • スマホを別の部屋に置く(摩擦3)

摩擦が多いほど、行動しにくくなる。


モチベーションに頼らない記録システム

シンプルな記録が最強

複雑な記録は続かない。 シンプルな記録が最強だ。

カレンダーにチェック: 実行できた日に、カレンダーにチェックを入れる。

これだけ。

でも、これが驚くほど効果的だ。

連続記録が途切れるのが嫌になり、継続できる。 これをチェーン効果という。

進捗の可視化

目に見える進捗があると、モチベーションが維持される。

可視化の方法:

  • グラフで記録
  • 写真で記録
  • 数値で記録

プリンストン大学の研究によれば、進捗を可視化する人は、しない人に比べて継続率が50%高いという結果が出ている。


モチベーションが下がったときの対処法

対処法1:2分だけやる

やる気が出ないときは、2分だけやる。

2分やれば、そのまま10分、20分と続くことが多い。

大切なのは、完璧にやることではない。 とにかく始めることだ。

対処法2:最低ラインを決める

調子が悪い日のための、最低ラインを決めておく。

通常: 腕立て伏せ30回、スクワット30回、プランク2分

最低ライン: 腕立て伏せ5回、スクワット5回、プランク30秒

最低ラインを達成すれば、習慣は維持される。

対処法3:なぜやるのかを思い出す

目的を思い出す。

なぜ筋トレを始めたのか。 なぜ読書をしたいのか。 なぜ早起きをするのか。

理想の自分を思い出すことで、モチベーションが復活する。


まとめ|感情に左右されない仕組みを作る

たくま
たくま

なるほど。モチベーションに頼らず、仕組みで動くんですね

ヒビキ
ヒビキ

その通り。プロフェッショナルは、感情に左右されない

たくま
たくま

環境を整えれば、自動的に行動できるんですね

ヒビキ
ヒビキ

そう。意志の力には限界があるけど、環境の力は無限なんだ

たくま
たくま

わかりました。今日から仕組みを作ります

今日のポイント

  • モチベーションは不安定。だから頼らない
  • 決断の回数を減らし、アイデンティティベースの習慣を作る
  • 実装意図で具体的に計画し、環境で行動をコントロールする
  • システムを作り、記録をシンプルにする
  • モチベーションが下がったら、2分だけやる、最低ラインを守る
ヒビキ
ヒビキ

モチベーションに頼らず、自動的に行動できる仕組みを作れば、感情に左右されず継続できる。次回は、時間がないという言い訳を消し去る、時間管理の技術について学んでいこう。


次回予告:【行動力 第6回】時間がないという言い訳を消す|時間を作る技術

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