【継続力 第2回】小さく始める技術|最小の一歩から継続は生まれる


はじめに|大きく始めて、大きく挫折する

たくま
たくま

センパイ、どうすれば継続することができるんですか?

ヒビキ
ヒビキ

いい質問だね。今日は、継続力の最も重要な技術を教えるよ

たくま
たくま

最も重要な技術、ですか…?

ヒビキ
ヒビキ

そう。それは、バカバカしいほど小さく始めることだ

たくま
たくま

バカバカしいほど、ですか

ヒビキ
ヒビキ

そう。みんな大きく始めすぎるから、続かないんだ

多くの人は、意気込んで大きく始める。

明日から毎日1時間ランニングする。毎日英語を2時間勉強する。毎日本を1冊読む。

でも、3日で挫折する。

なぜなら、ハードルが高すぎるからだ。

今日は、小さく始める技術を学び、継続の第一歩を踏み出そう。


なぜ小さく始めると続くのか

理由1:脳の抵抗が少ない

前回学んだように、脳は変化を嫌う。

大きな変化には、大きな抵抗がある。

でも、小さな変化には、抵抗が少ない。

大きな変化:

  • 毎日1時間ランニング → 脳「無理!」
  • 毎日2時間勉強 → 脳「しんどい!」
  • 毎日本を1冊 → 脳「無理!」

小さな変化:

  • 靴を履くだけ → 脳「それくらいなら…」
  • 教科書を開くだけ → 脳「それならできる」
  • 1ページだけ読む → 脳「簡単だ」

小さければ小さいほど、脳の抵抗は少なくなる。

そして、始めやすくなる。

たくま
たくま

なるほど、脳を騙すんですね!

ヒビキ
ヒビキ

そう!脳に「これは簡単だよ」と思わせるんだ

理由2:始めてしまえば、続けられる

人間には、作業興奮という現象がある。

やる気がなくても、始めてしまえば、やる気が出てくる。

東京大学の研究によれば、5分間行動すると脳が活性化し、やる気が自然と湧いてくるという結果が出ている。

作業興奮の例:

  • 靴を履く → そのまま散歩に出る
  • 教科書を開く → 1ページ読んだら、もう1ページ読みたくなる
  • 1回腕立て伏せ → 10回やってしまう

始めるのが一番大変。

でも、始めてしまえば、意外と続く。

だから、始めるハードルを極限まで下げるんだ。

たくま
たくま

確かに、始めちゃえば意外とできることありますね

ヒビキ
ヒビキ

その通り。だから、とにかく始めることが大事なんだ

理由3:小さな成功体験が自信になる

小さくても、できたという事実が大事だ。

大きな目標:

  • 1時間走る → 30分で挫折 → 失敗した → 自信を失う

小さな目標:

  • 靴を履く → できた → 成功した → 自信がつく

小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつく。

そして、もっとやりたくなる。

テレサ・アマビール(ハーバード大学)の研究によれば、小さな成功を認識することが、モチベーション向上の最大の要因という結果が出ている。


小さく始める具体的な方法

方法1:1分ルール

何かを始めるとき、まず1分だけやる。

1分なら、誰でもできる。

1分ルールの例:

  • ランニング → 1分だけ走る
  • 筋トレ → 1分だけストレッチ
  • 勉強 → 1分だけ教科書を見る
  • 掃除 → 1分だけ片付ける
  • 瞑想 → 1分だけ座る

1分やって、やめてもいい。

でも、1分やれば、たいていそのまま続く。

ヒビキ
ヒビキ

スタンフォード大学のBJ Fogg博士が提唱する「タイニーハビット」という手法だね

たくま
たくま

タイニーハビット、ですか?

ヒビキ
ヒビキ

そう。とても小さな習慣という意味だ。この考え方について書かれた本も参考になるよ

方法2:プレップルール

行動そのものじゃなくて、準備だけする。

準備なら、もっと簡単だ。

プレップルールの例:

  • ランニング → 靴を履く
  • 筋トレ → ウェアに着替える
  • 勉強 → 机に座る
  • 読書 → 本を開く
  • 料理 → 材料を出す

準備ができたら、そのまま本番に入ることが多い。

でも、準備だけで終わってもいい。

準備をしただけで、今日は成功なんだ。

ヒビキ
ヒビキ

いいんだよ。準備すら大変なときもある。それができただけで十分

方法3:2分ルール

デビッド・アレンが提唱する2分ルールというのがある。

2分以内でできることは、すぐにやる。

2分ルールの応用:

  • 習慣にしたいことを、2分でできるバージョンにする

例:

  • 本を読む → 2分だけ読む
  • 運動する → 2分だけストレッチ
  • 日記を書く → 2分だけ書く

2分なら、忙しくてもできる。

疲れていてもできる。

やる気がなくてもできる。

たくま
たくま

2分って、あっという間ですね

ヒビキ
ヒビキ

そう。だから、言い訳ができないんだ

方法4:if-thenプランニング

いつ、何をするか、事前に決めておく。

if-thenプランの公式: もし○○したら、△△する

例:

  • もし朝起きたら、腕立て伏せを1回する
  • もし歯を磨いたら、スクワットを5回する
  • もしコーヒーを入れたら、英単語を1つ覚える
  • もし昼食を食べたら、5分散歩する

行動のトリガーを設定することで、忘れにくくなる。

ニューヨーク大学の研究によれば、if-thenプランを使うと実行率が91%高くなるという結果が出ている。

たくま
たくま

既存の習慣とセットにするんですね

ヒビキ
ヒビキ

その通り。すでにやっていることに乗せるから、忘れないんだ

方法5:最小勝利単位を設定する

その日の最小勝利単位を決める。

これができたら、今日は成功。

最小勝利単位の例:

  • ランニング:靴を履いた
  • 勉強:教科書を開いた
  • 筋トレ:ウェアに着替えた
  • 読書:本を1ページ読んだ
  • ブログ:1行書いた

これなら、どんなに疲れていても達成できる。

どんなに忙しくても達成できる。

毎日、小さな勝利を積み重ねる。

それが、継続力を生む。


小さく始めることの心理的効果

効果1:完璧主義から解放される

小さく始めると、完璧主義から解放される。

1時間走らなくてもいい。

1分走るだけでいい。

完璧にできなくても、小さくできればOK。

この考え方が、継続を楽にする。

効果2:失敗への恐怖がなくなる

大きな目標は、失敗が怖い。

でも、小さな目標は、失敗が怖くない。

靴を履くだけなら、失敗しようがない。

1分走るだけなら、誰でもできる。

失敗への恐怖がなくなると、行動しやすくなる。

効果3:自己肯定感が上がる

毎日、小さな目標を達成する。

毎日、成功体験を積む。

これが、自己肯定感を上げる。

自分はできる人間だ。

そう思えるようになる。


小さく始めた後の注意点

注意点1:無理に大きくしない

小さく始めて、続くようになる。

すると、もっとやりたくなる。

でも、急に大きくしてはいけない。

悪い例:

  • 1分走るのが続いた → 明日から30分走る

良い例:

  • 1分走るのが続いた → 次は3分走る → 次は5分走る

少しずつ、ゆっくり増やす。

急激に増やすと、また挫折する。

たくま
たくま

ゆっくりでいいんですね

ヒビキ
ヒビキ

むしろ、ゆっくりの方がいい。急がば回れだ

注意点2:小さいままでもいい

ずっと小さいままでもいい。

1分走るだけ。

1ページ読むだけ。

それが続くなら、それでいい。

小さくても、続けることに意味がある。

0よりずっといい。

たくま
たくま

でも、いつかは大きくしたいです!

ヒビキ
ヒビキ

その気持ちになったときに、大きくすればいい。焦る必要はないよ

注意点3:できなかった日があってもいい

小さく始めても、できない日がある。

それでいい。

完璧じゃなくていい。

できなかった日があっても、次の日からまた始める。

2日連続でサボらなければ、習慣は崩れない。

1日サボったら、次の日は必ずやる。

それだけ守れば、継続できる。


小さく始める実践例

実践例1:ランニングの場合

最小行動:靴を履く

1週目:靴を履くだけ 2週目:靴を履いて外に出る 3週目:1分だけ歩く 4週目:1分だけ走る 5週目:3分走る 6週目:5分走る

3ヶ月後には、30分走れるようになる。

急がず、ゆっくり、確実に。

実践例2:英語学習の場合

最小行動:英単語帳を開く

1週目:英単語帳を開くだけ 2週目:1単語だけ覚える 3週目:3単語覚える 4週目:5単語覚える 5週目:10単語覚える

3ヶ月後には、毎日30単語覚えられるようになる。

実践例3:筋トレの場合

最小行動:ウェアに着替える

1週目:ウェアに着替えるだけ 2週目:腕立て伏せ1回 3週目:腕立て伏せ5回 4週目:腕立て伏せ10回 5週目:腕立て伏せ10回×2セット

3ヶ月後には、本格的な筋トレメニューができるようになる。


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まとめ|継続は小さな一歩から生まれる

たくま
たくま

センパイ、小さく始めるって、すごく大事なんですね

ヒビキ
ヒビキ

一番大事だよ。これができれば、ほとんどのことが続けられる

たくま
たくま

じゃあ、僕も明日から1分だけランニングしてみます!

ヒビキ
ヒビキ

いや、靴を履くだけでいいんだ

たくま
たくま

えっ、それだけでいいんですか?!

ヒビキ
ヒビキ

それだけでいい。1分走るのも、まだハードルが高い。まずは靴を履く習慣をつけよう

たくま
たくま

分かりました。靴を履くだけなら、絶対できます

ヒビキ
ヒビキ

その調子。次回は、継続するための環境の作り方を教えよう

今日のポイント

  • バカバカしいほど小さく始める
  • 1分ルール、プレップルール、2分ルールを使う
  • 最小勝利単位を設定する
  • 小さな成功体験が自信を生む
  • 急に大きくせず、ゆっくり増やす
  • 小さいままでもいい、続けることが大事
  • 2日連続でサボらなければOK
ヒビキ
ヒビキ

継続力は、小さく始めることから生まれる。

大きく始めて大きく挫折するより、小さく始めて小さく続ける。

そして、気づいたら大きな成果になっている。

それが、継続の真実だ。

次回予告:【継続力 第3回】環境を整える|続く仕組みを作る技術

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