はじめに|誰もが通る道

センパイ、習慣化を始めて2週間経ったんですけど、なんかモチベーションが下がってきました

それは自然なことだよ。誰もが通る道なんだ

このまま続けられるか不安です

大丈夫。挫折ポイントには法則がある。それを知っていれば、乗り越えられるんだ
習慣化の過程では、必ず挫折ポイントが訪れる。これは、意志が弱いからではなく、人間の脳の仕組みによるものだ。

今日は、挫折ポイントを科学的に理解し、確実に乗り越える方法を学んでいこう。
挫折の3つのピーク
ノースウェスタン大学の行動科学者の研究によれば、習慣化の過程で挫折しやすい時期には、明確なパターンがある。
ピーク1:3日目の壁(新鮮さの喪失)
時期: 開始から3〜7日
原因: 最初の新鮮さが失われ、現実が見えてくる。
最初の数日は、新しいことを始めるワクワク感がある。 でも、3日目あたりから、その新鮮さが失われる。
そして、継続することの大変さに気づく。
心理状態: こんなに大変だと思わなかった 本当に続ける意味があるのか もう辞めたい
対策: 最初の1週間は、完璧を求めない。 とにかく続けることだけに集中する。
質より量。完璧より継続。

センパイ、言われてみれば確かに3日目くらいから、面倒に感じ始めました

それは自然な反応なんだ。この時期は、脳が新しい習慣に抵抗している証拠なんだよ
ピーク2:21日目の壁(停滞期の到来)
時期: 開始から3週間前後
原因: 努力に対して、目に見える成果が出ていないと感じる。
3週間続けても、筋肉はまだ目に見えて変わらない。 体重もほとんど減っていない。
期待と現実のギャップに直面する。
ミシガン大学の研究によれば、習慣化の初期段階で挫折する人の約60%が、この21日目前後で諦めるという結果が出ている。
心理状態: こんなに頑張ってるのに、結果が出ない やっぱり自分には無理なのかもしれない 時間の無駄じゃないか
対策: 小さな変化に目を向ける。 プロセスを楽しむ。 結果ではなく、行動を評価する。
例: 体重は減っていないが、階段を上がるのが楽になった。 腹筋は割れていないが、腕立て伏せの回数が増えた。
小さな進歩を認識することが大切だ。
ピーク3:90日目の壁(マンネリ化)
時期: 開始から3ヶ月前後
原因: 習慣化してきたが、飽きてくる。
3ヶ月続けると、ある程度習慣化してくる。 でも、同じことの繰り返しに飽きる。
新鮮さも達成感も薄れ、惰性で続けている状態になる。
心理状態: つまらない 新しい刺激が欲しい このまま続ける意味があるのか
対策: 変化を加える。 新しい目標を設定する。 仲間を作る。
同じことの繰り返しではなく、少しずつ発展させていく。
停滞期を乗り越える5つの戦略

戦略1:プロセス目標とアウトカム目標を分ける
アウトカム目標: 結果に焦点を当てた目標。 例:3ヶ月で体脂肪率を5%減らす
プロセス目標: 行動に焦点を当てた目標。 例:週4回、30分筋トレする
スタンフォード大学の研究によれば、プロセス目標に焦点を当てた人の方が、継続率が高いという結果が出ている。
結果は、すぐには出ない。 でも、行動は、今日からコントロールできる。
行動を続けていれば、結果は後からついてくる。
停滞期を乗り越えるには、正しいマインドセットと科学的な方法を知ることが重要だ。習慣化や目標達成の専門書を読めば、挫折ポイントを予測し、対策を立てられる。
戦略2:小さな変化を記録する
結果が見えなくても、小さな変化は必ず起きている。
それを記録することで、進歩を実感できる。
記録する項目
- トレーニングの回数
- 扱える重量
- 実施時間
- 体調の変化
- 気分の変化
数値化できないものも記録する。
朝、起きるのが楽になった。 集中力が上がった気がする。 自信がついた。
これらも立派な進歩だ。
戦略3:環境を変える
マンネリ化を防ぐために、環境に変化を加える。
例
- トレーニングの場所を変える
- 新しい種目を追加する
- 音楽を変える
- 時間帯を変える
小さな変化でも、脳に新鮮さを与えられる。
自宅トレーニングでマンネリ化を感じたら、器具を追加することで、モチベーションが復活することがある。新しい刺激が、継続の助けになる。
戦略4:仲間を作る
一人で続けるのは辛い。 仲間がいると、継続しやすい。
イェール大学の研究によれば、グループで運動する人は、一人で運動する人に比べて継続率が2倍高いという結果が出ている。
仲間を作る方法
- SNSで宣言し、同じ目標を持つ人と繋がる
- オンラインコミュニティに参加する
- 友人を誘う
- ジムやグループレッスンに参加する
仲間の存在が、挫折を防ぐ。
戦略5:セルフコンパッション(自分への思いやり)
完璧を求めず、自分に優しくする。
テキサス大学の研究者クリスティン・ネフの研究によれば、セルフコンパッションが高い人ほど、挫折から立ち直りやすいという結果が出ている。
セルフコンパッションの実践:
1日サボっても、自分を責めない。 今日できなくても、明日やればいい。 完璧じゃなくても、続けている自分を認める。
自分に厳しくしすぎると、かえって継続できなくなる。
挫折から立ち直る3ステップ

ステップ1:挫折を認める
挫折したことを認める。 否定しない。隠さない。
今日サボった。 1週間サボった。 やる気が出ない。
それを認めることが、第一歩だ。
ステップ2:原因を分析する
なぜ挫折したのかを考える。
- 忙しかったから?
- 疲れていたから?
- つまらなくなったから?
- 結果が出なかったから?
原因がわかれば、対策が立てられる。
ステップ3:小さく再開する
いきなり元のペースに戻そうとしない。
1週間サボったなら、まず1回だけやる。 それができたら、また1回。
小さく再開することで、挫折のループから抜け出せる。
停滞期こそ、成長のチャンス
停滞期は、辛い時期だ。 でも、実はこの時期こそ、最も成長している。
停滞期の真実
目に見える変化はないが、体の内部では変化が起きている。
筋肉が作られている。 神経が発達している。 代謝が変わっている。
結果が見えないのは、まだ表面化していないだけ。
水面下では、確実に変化が起きているんだ。
ブレイクスルーの前兆
停滞期を乗り越えた後、急に成長することがある。
これをブレイクスルーという。
竹は、4年間地下で根を張る。 そして5年目に、一気に成長する。
習慣化も同じだ。
停滞期は、次のブレイクスルーのための準備期間なんだ。
まとめ|挫折は、成長の一部


なるほど。挫折ポイントには法則があるんですね

そう。3日目、21日目、90日目。この時期を乗り越えれば、確実に習慣化できる

停滞期も、成長のための期間なんですね

その通り。目に見える変化がなくても、水面下では成長しているんだ

わかりました。焦らず続けてみます!

いいね。次回は、行動力をさらに高めるための、モチベーション管理の技術を教えよう
今日のポイント
- 挫折ポイントは、3日目、21日目、90日目に訪れる
- プロセス目標に焦点を当て、小さな変化を記録する
- 環境を変え、仲間を作り、自分に優しくする
- 挫折したら、認めて、分析して、小さく再開する
- 停滞期は、次のブレイクスルーのための準備期間
ヒビキ挫折は、失敗ではなく、成長の一部だ。誰もが通る道を、科学的に乗り越えていこう。次回は、モチベーションに頼らず、行動力を維持する技術について学んでいこう。
次回予告:【行動力 第5回】モチベーションに頼らない|行動を自動化する技術


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